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とぶわにといっしょに かんこくとあそぼ!

乾川洞時代、舜臣、成龍、均

最近KBSKOREAで「不滅の李舜臣」の再放送が始まりました!(慶祝)
丁度見られる時間帯ですので、改めて見直しておりますが、・・・・ヤッパリいいですねーーー(号涙)
再放送に合わせてあらすじ&感想をアップいたします。
個人的趣味なので大目に見てやって下さい。



第5話 9月18日 放映 あらすじと感想

「均兄さんのように勇敢になりたいんだ!」

李舜臣、元均、柳成龍が共に幼少時代を過ごした1555年漢陽 乾川洞。
乾川洞隊長元均は、隣町の子供達との争いを前に補充兵を募集していた。
元均のように勇敢になりたい臆病な少年李舜臣もこれに志願するが、滝壷に飛び込むという入団申告式を通過できず脱落してしまう。

切実に部隊員になりたい舜臣の情熱を知った元均は、舜臣に最後の機会を与えるが・・・
それは険しい山の頂上にある将軍岩を征服することだった。

険しい山道に雨まで降り出し、子供達は一人二人と脱落し、ついには元均と舜臣の二人だけが残った。



第6話 9月19日 放映

「友人の一人を守ることができないのが学問ならば、私はこれ以上学びません」

舜臣の父李貞は謀反罪で議禁部に連れて行かれ拷問を受けた。
次の日舜臣は書堂の子供達から逆賊の子と言われ喧嘩になるが・・・

逆賊の子供と一緒に勉強させられないという父兄達の手紙を受け取っていた訓長は、この喧嘩の原因を突き止めようとせず、舜臣だけを叱った。
結局舜臣は書堂に通うなという通告を受ける。

舜臣が書堂に来なくなって心配する成龍と元均。
成龍は友人を守ることができないのが学問ならばこれ以上学んでも意味はないと書堂を飛び出し、元均も彼に続くのだった。

書堂に行かない舜臣、元均、成龍の友情はだんだんと深まって行った。
3人は舜臣が飛び込めなかった滝壷の前に再び立つのだったが・・・



<とぶわにの感想>

かわいい!舜臣君!今大活躍の子役ですね。

舜臣君の家庭はおじいちゃんの李百祿 が「己卯士禍」で 趙光祖と思想を共にしたことから死刑にされており、両班ではあったものの朝廷の庇護を一切受けられなかったようで、貧しかったようです。
母親もそれなりの家柄の人だったのでしょうが、プー太郎している夫のためにかなり苦労をしている様子です。プライドを捨てて絹の織物をお金持ちの家に売りに行ったりしています。
父親は見た目は遊んでいるようですが、 趙光祖の思想をかたくなに守る儒生です。「己卯士禍」で世の中に失望して、世捨て人の雰囲気です。
でも一家の大黒柱なんだからしっかりして欲しいです。韓国人ってこういうタイプ多いです。

そして、趙光祖の命日にこっそり法事をしているのを見つかり捕らえられてしまいます。
趙光祖と「己卯士禍」の話はまた今度いたします。正しい政治を行いたかったのに消された権力争いの犠牲者ですね。

父親は拷問され、釈放されましたが、舜臣は「逆賊の子」というレッテルをはられ書堂でもいじめられます。挙げ句の果てには書堂から追い出されるようになってしまいます。

元均の母親はいわゆるPTA会長のような人らしく、父兄達の意見を取り纏めた手紙を訓長(校長先生)に送ります。その内容は「舜臣と一緒に勉強させられない」というものでした。

それを知った元均は母親に食って掛かります。しかし母親は
「今の時代がどういう時代だか知っているのか?あんな子と関わって、もしものことがあったらお前の父親の役職にも影響を与えるのだ」と言い、元均はぐうの音も出なくなってしまいます。

朝鮮時代は(というか今の世でも)そういう時代だったのです。権力がものをいう時代です。より力のある人物に取り入り、自分を守ろうとした人が多かったのです。仕方のないことかもしれません。だから少しの危険分子にも関われないという元均ママの気持ちも分かります。

しかし柳成龍は「友人を守ることのできないのが学問ならば学ぶ必要はない」と校長先生を諭し、自ら書堂の門を出て行きます。かっこいいですね。後を追う元均。

そして3人の非行(?)が始まります。柳成龍「こんな時だからこそ学問に打ち込まなければならない。じゃないと後で何も言えなくなる」
元均は成龍にニワトリを盗ませたり・・・楽しそうです。

しかし偶然通りかかった舜臣の母に見つかってしまいます。
「舜臣を救うために皆でおぼれなくてもいいだろう。明日からはちゃんと書堂へ行きなさい」

舜臣の母はこれではいけないと思い、生まれ故郷である牙山で新しい生活をすることを提案します。
幼い舜臣が事実を知ってしまった、それが故にこれからも傷つくことがあるだろうと考える舜臣家族にはそれしか方法がありませんでした。

友情を結んだ3人は最後にもう一度あの滝壷に行きます。
元均「舜臣!お前ならできる!乾川の隊員なんだからな!」
成龍「できなかったら止めてもいいんだ。おい止めさせろよ!」
・ ・・舜臣は意を決して飛び込みます。
しばらくして滝壷から顔を出し手を振る舜臣。

元均「舜臣!お前は臆病者なんかじゃない!男の中の男だ!」
舜臣「ヒョン、ありがとう・・・」


いよいよ引っ越しの日がやってきました。城壁まで見送りに来る2人。
「また会えるかな・・・?」
「会えるさ!手紙も送るし、大きくなったら会いに行くこともできるんだから」
「次は成均館で会おう」
「そうだね・・・」
といいつつ、不安な表情の舜臣君の中に未来に対する諦めのようなものを感じました。


幼年時代はたったの二話でしたが、郷愁が漂ういい話だったように思います。
既成の李舜臣の説話には、李舜臣は幼少時代は村の子供達の大将格だったとありますが、私的にはこちらの弱虫舜臣の方が惹かれます。人間どこかで変わったり成長したりというものがあってこそ、その偉大さが輝いて来るのではないのでしょうか?

はじめから完璧な人間としてではなくて、逆賊のレッテルと戦い、超えられない壁にぶち当たり、悩み、苦労した姿が李舜臣を作ったのだと思います。


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